体の中でも、特に脇からは、強いにおいが漂うところです。
脇には、ワキガの原因であるアポクリン腺が集中しているからです。
脇に汗をかくほど、強いにおいが目立つようになるのです。
すると、次のような対策を思いつくことがあります。
「脇をきゅっと閉めれば、脇からのにおいも外に漏れないだろう」と。
たしかに一理ある、アイデアです。
脇をきゅっと締めていれば、脇からのにおいも漂いにくくなるでしょう。
しかし、あまりこれはおすすめしません。
脇を締めることで、通気性が悪くなり、脇の温度や湿度はどんどん上昇します。
湿度が上がることにより、細菌は繁殖しやすくなり。脇は蒸れ余計においが強くなってしまうのです。脇のにおいは、汗が原因です。汗を抑えたいのであれば、通気性をよくすることがポイントです。
むしろ、脇は少し開けておくようにしましょう。少しだけ脇を空けておくと、空気の通りがよくなります。
空気の通りがよくなればなるほど、脇の温度も下がり、汗をかきにくくなります。においの分子が分散しやすくなるため、においが抑えられるのです。
大げさに脇を開ける必要はありませんが、気がついたときに、腕を上げたり、脇を開けたりするクセをつけると、脇の風通りがよくなり、空気がこもりにくく、湿気が上がらないようになります。
アポクリン腺から出た汗は、常在菌によって独特なニオイを発生させてしまうので、菌を繁殖させない環境を作ってあげることが大事なのです。
風通しが良くなれば汗をかきにくくなり、菌の繁殖も抑えられるので、ニオイを減らすことができます。