アポクリン腺はどこにある?

人間の体には、汗を分泌する汗腺が存在するのですが、この汗腺は2種類あります。

『アポクリン汗腺』と『エクリン汗腺』といって、誰にでもある器官になります。

臭いの原因となるアポクリン汗腺は、小さい粟の粒のような形状で皮膚の裏側に並んでいます。わきが体質の人はアポクリン腺が多数存在し、粒のひとつひとつが大きい傾向があります。粒の数は生まれつき決定されていて、大きさは第二次性徴頃に男性女性ともに大きくなり、老人になると小さくなります。

このアポクリン汗腺は、体の限られた場所にしか存在していません。

主に第二次性徴以降に生えてくる毛の毛穴周辺に存在しています。思春期以降に生えてくる毛と言えば、脇の下、陰部、外耳道、肛門、乳輪、おへそ周りなどの限定された部位です。

ちなみに、日本人の10~15%が、アポクリン汗腺が発達している、ワキガ体質の人だと言われています。

これに対して、黒人は100%、白人は80~90%の人がワキガ体質と言われていて、アポクリン汗腺の発達は、人種によっても違いがあるようです。