ワキガの人に便秘が多いことはご存知ですか?
しかも、便秘の症状がひどいときにはワキガのニオイも強くなってしまいます。
最近の研究によれば、ワキ汗の中に含まれる成分を分析した結果、300種以上の成分がワキ汗に含まれていることが明らかとなり、この成分の中には、便臭と同じ成分 が含まれていることが判明しました。すなわち、ワキガ臭の原因成分は、皮膚の細菌で作られた臭いの成分以外に、血液を介した体液成分も含まれることになります。これらの臭いの成分が混じり合って、独特なワキガ臭となるのです。
ワキガ臭の原因はアポクリン腺にあります。アポクリン腺から発生する分泌液に不純物が混じるために、ワキガ臭が強くなります。
不純物はやがて老廃物となり、尿・便・汗など様々な場所から体外へと排出されます。
しかし便秘になると、老廃物である便を体外に上手く出すことができなくなります。
腸に長い間便が留まると、大腸菌、クロストリジウム菌やウェルシュ菌などの悪玉菌による腐敗発酵が進み、悪臭を放つ有害物質が大量に発生しガス化します
ガス化した有害物質は腸壁から吸収されて血液中に溶け込み、全身へ運ばれるようになります。その結果、汗にもこの老廃物が含まれてしまうというわけです。
また、その一部は、脇の下にあるアポクリン腺から汗として分泌されます。このように、ワキガ体質の人が便秘になると、より一層、ワキガ臭は強く臭うようになってしまうのです。
一見関係のなさそうな便秘とワキガですが、このように、ワキガ臭の原因のひとつとして「便秘」があるようです。