多汗症と汗っかきの違いは?

汗っかきとは、気温が高いときや運動をしたときに、体温を下げるために人よりも汗がたくさん出る体質のこと。それに対して多汗症は、交感神経が敏感に働き過ぎて、体温調節をする必要がないときでも異常に汗をかいてしまう病気です。

このような違いがあるのですが、なかなか区別がしづらいですよね。そこで、多汗症の中でもっとも多い「局所性多汗症」のセルフチェック方法をご紹介します。

 

局所性多汗症かどうかの判断基準は2つあります。

1つは、原因不明の過剰な汗が出る状態が半年以上続いていること。全身から大量の汗が出るのには「糖尿病」や「甲状腺亢進症」「結核」「自律神経失調症」「更年期障害」などの病気が原因となっていることもありますが、このような場合は局所性多汗症とは言いません。

 

もう1つの判断基準として、次の項目をチェックしてください。

(1) 日常生活に支障をきたすくらい大量の汗が出る。

(2) 両手のひら、両足の裏、両ワキの下というように、左右対称に多汗の症状がある。

(3) 多汗の症状が週に1回以上ある。

(4) 寝ているときには気になるほどの汗をかかない。

(5) 人より多く汗を多くかくことに、25歳以下の段階で気づいた。

(6) 家族や親戚に多汗症の人がいる。

2項目以上当てはまる場合は、局所性多汗症の可能性が高いと考えられます。