ワキガに制汗剤は逆効果?

ドラックストアで売られている制汗剤。スプレーやクリームなど、様々なタイプがありますが手軽にワキ汗対策ができるので、使用している方も多いと思います。

しかしワキガ体質の方が制汗剤を使っても効果がないどころか悪化させてしまうこともあるのです。

制汗スプレーに含まれるクロルヒドロキシアルミニウムや、塩化ベンザルコニウムといった成分がエクリン腺と呼ばれる、汗を発生させる汗腺を引き締め、一時的に汗の発生を抑えているのです。

 

しかし、汗の発生を抑えたからと言ってワキガ臭がなくなることはありません。

ワキガ臭は、一般の汗とは異なるアポクリン腺と呼ばれる汗腺から分泌されるアポクリン汗に含まれるタンパク質や脂質が原因なのです。

ワキや陰部といった体毛が生えている部分には、エクリン腺に加えてアポクリン腺という汗腺が存在します。

ワキは、体の中でも特にアポクリン腺が多く分布する部位です。

 

ワキガ臭は、アポクリン腺から分泌される汗に含まれるタンパク質や脂質が、皮膚上で細菌によって分解されることで、発生する臭いなのです。

制汗スプレーで一時的に汗を抑えたからといって、独特なワキガ臭が抑えられるわけではないのです。

制汗スプレーはあくまで制汗が目的なので、殺菌効果は+αの効果であって、微々たるものなのです。

ワキガに制汗スプレーは効果が期待できないどころか、中~重度のワキガの人であれば、制汗スプレーの臭いと、ワキガ臭が混ざってさらに酷い臭いにもなりかねません。

特に匂いつきの制汗スプレーには注意が必要ですね。