自臭症(自己臭症)とは

自臭症とは、本当は臭くないのに『自分は臭い』と思い込む精神疾患です。

自己臭症・自己臭恐怖症とも呼ばれます。ワキガ、汗臭さなど、不安に思うニオイの種類は様々です。

自臭症になると、実際は気にするほどでもない体臭や口臭だったとしても、相手が鼻をつまんだり顔を背けたりする仕草や態度を見ただけで、「自分の臭いが相手を不快にしている」と考えるようになります。

自分が臭いと思い込むことで、一日に何度も特定箇所を洗ったり、下着などを着替えたりする行動をとるようになり、さらには、歯磨きや消臭スプレーなどのケアを過剰に行なってしまうという特徴があります。

原因は?

自臭症は他人の言動や行動がキッカケとなって発症することが多いです。

  • 目の前にいる人が鼻に手をやったり、鼻をすすったりした
  • 周りの人が顔をそむけた
  • 自分のことを臭いと言われたように感じた
  • 同じ部屋の人が窓を開けて換気を始めた

など、周りの人が何気ない仕草をしたのを見て自分が臭うのだと解釈し、自分のにおいを過剰に気にするようになってしまいます。

 

どんな人がなりやすいの?

自臭症になりやすい人には特徴があり、

  • 神経質
  • 完璧主義
  • 几帳面
  • 潔癖症

など、自臭症は普段から人一倍エチケットに気を使っているタイプの人に多い、と言われています。清潔にしているのに他人から臭いと思われたことが、大きなショックになってしまうようです。

 

自分のにおいが気になるなんて、そんな病気まであるのか…と時代を感じさせられる病気です。しかもそれほど珍しい病気ではなく、自覚症状の少ない人も含めると自臭症の人はけっこう多くいるのではないかと考えられています。

当然ながら無臭の人なんて存在しません。誰でも多少のにおいを持っているのが自然です。