制汗剤、こんな場所にも使用可能【米国皮膚科学会】

多汗症はこんな場合には、医師への診察をお勧めします。

多汗症について受診が必要な症状の目安です。

米国皮膚科学会(AAD)は、10月11日、多汗症に関する情報を提供。放置すれば日常活動が妨げられるだけでなく皮膚障害が生じる恐れもあるなどとして、異常な発汗があると感じたら皮膚科医を受診するよう呼びかけた。同時に発表された「汗かき対策」では制汗剤を使っても良い意外な場所も示されている。

AAD認定皮膚医のJenny Eileen Murase氏によると、過剰に汗をかいている人の多くは自分が治療可能な疾患にかかっていると自覚していないそうだ。特に激しく体を動かしていなくても衣服の上から見えるほど汗をかいたりするようであれば、多汗症の可能性がある。Murase氏は、自分があまりに汗をかいているかもしれないと思ったら、皮膚科医に相談するよう呼びかけている。その他、多汗対策のヒントとして以下の4項目を提示した。

防臭剤ではなく制汗剤を使用する。防臭剤では発汗は抑えられない。制汗剤はOTCまたは処方せん薬として入手が可能
制汗剤は指示書通りに使用する。正しい使用法で最も有効性が期待できる。制汗剤は手のひら、背中、膝の裏など発汗しているどの局所にも使用できる。

発汗日記をつける。過剰に発汗する人の多くは特定の場面が汗をかくきっかけになっている。汗をかいた場面を記録しておくことできっかけを避けるための対策を考えることができる。一般的な発汗のきっかけとしては熱、不安、カフェインや香辛料など特定の食品が知られている。

足の裏に汗をかく場合には靴下をまめに取り換える。靴は通気の良い本革など自然素材で作られた製品を使用する。同じ靴を2日続けてはかない他、再び履く前に靴を完全に乾かす。なお、木綿製の靴下は布地に湿気がたまるので着用を避ける